ASE

ASE (Artificial Subtle Expressions): エージェントの内部状態を直感的に伝達する方法

小松孝徳(明治大学)
山田誠二(国立情報学研究所)
小林一樹(信州大学)
船越孝太郎((株) ホンダ・リサーチ・インスティチュート)
中野 幹生((株) ホンダ・リサーチ・インスティチュート)

人間同士のコミュニケーションにおける意味の伝達の多くは,発話による言語情報により明示的に行われるが,顔の表情,視線,身振りなどの非言語情報および音声の高さや大きさといったパラ言語情報,特にそれらの些細な変化が人間同士のコミュニケーションにおいて重要な役割を果たしており,これらの情報はsubtle expressions と呼ばれる.
このような背景から,実際の人間に類似した情報表現によらず,エージェントや人工物から非常な単純な情報を表出することで,subtle expressionsと同様にその内部状態を人間に直感的に伝達することを目指し,Artificial Subtle Expression (ASE) を提案する.本研究ではまず,我々の一連の研究成果を踏まえた上でASEの満たすべき4つの要件(シンプル,補完性,正確さ,直観的)を定義する.そして,その要件に基づいて設計されたビープ音による情報表出が,ユーザに対してエージェントの内部状態を直感的に伝達できていたのか否かを検証することで,ASEの満たすべき要件の妥当性について確認する.

Beep ASE

Beep ASE

Two beep ASEs

周波数変化の違う2つのビープ音によるASE

Publications

  • 小松孝徳,山田誠二,小林一樹,船越孝太郎,中野幹生:Artificial Subtle Expressions: エージェントの内部状態を直感的に伝達する手法の提案,人工知能学会誌,Vol. 25, No. 6, pp.733-741 (Sep. 2010)
  • T. Komatsu, S. Yamada, K. Kobayashi, K. Funakoshi and M. Nakano: Proposing Artificial Subtle Expressions as an Intuitive Notification Methodology for Artificial Agents’ Internal States, In Proceedings of the Annual Meeting of the Cognitive Science Society (COGSCI-2010), pp.447-452, Portland, USA (Aug. 2010)
  • T. Komatsu, S. Yamada, K. Kobayashi, K. Funakoshi and M. Nakano: Artificial Subtle Expressions: Intuitive Notification Methodology of Artifacts, In Proceedings of the 28th Annual SIGCHI Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI-2010), pp.1941-1944, Atlanta, USA (Apr. 2010)