山田 誠二

  山田 誠二
  国立情報学研究所 教授
  総合研究大学院大学 情報学専攻 教授
  東京工業大学大学院 知能システム科学専攻 連携教授
  e-mail-address

HAI(ヒューマンエージェントインタラクション),IIS(知的インタラクティブシステム)の2つの研究分野を世界に先駆けて展開し,人とコンピュータシステム,マシンとの協調を目指して,人工知能,計算知能の方法を駆使したインタラクションデザインの工学的設計論を研究しています.

  • HAI (Human-Agent Interaction) とは,人間と擬人化エージェント,人間とロボット,そしてエージェントを介した人間同士がうまく協調するためのインタラクションデザインを目指す新しい研究領域です.我々は,人間との協調作業を通じて,ユーザとながく付き合っていけるパートナーとしての擬人化エージェント,ロボットの実現に必要なインタラクションデザインのために,ちょっとした思いつきやセンスによる実装に留まるだけではなく,しっかりしたアルゴリズムや実験的検証に裏打ちされた設計論を開発することを目指しています.
  • IIS (Intelligent Interactive Systems) とは,人間と機械学習・データマイニングシステムの知的なインタラクションデザインを目指す新しい研究領域です.我々のプロジェクトでは,人間の能力を最大限に活かす知的インタラクティブシステムの実現を最終ターゲットとして,従来の「人にやさしいマシン」から「人が適応しやすい知的システム」へのパラダイムシフトを基本的設計指針として,インタラクティブ機械学習・データマイニングアルゴリズムの開発から人間ーシステム間のインタラクションデザインまでの幅広いアプローチをとっています.

具体的な研究プロジェクトについては,研究プロジェクトをご覧下さい.

また,山田誠二研究室では,総合研究大学院大学情報学専攻(博士後期課程,5年一貫性:10月,4月入学)の学生を随時募集しています.修士,学部を卒業予定の学生の方,社会人学生も歓迎です.見学,相談は,気軽に山田までメールでご連絡下さい.詳しくは, 大学院生募集! をご覧ください.


近況
HAIシンポジウム2016が盛況でした 2016-12-5

12月3日(土),4日(日)にわたりHAIシンポジウム2016が東大駒場21KOMCEEで開催され,盛況のうちに終了しました.山田が最初の3回(年)はプログラム実行委員長を担当した,思い入れ深いシンポジウムですが,10年が経過した今も興味深い口頭/ポスター発表と活発な議論が行われ,いい感じで継続しており,大変喜ばしく思っています.
パネルセッション:テーマ『インタラクションする心とはなにか?:人ー人、人—動物、人ーロボット相互作用の例から』と討論セッションが面白かったです.すべての資料は,こちらで公開されていますので,ぜひご覧になり,バンバン引用下さい.

D1宋くんの研究がHRI 2017に採録されました 2016-11-25

総研大D1の宋 思超(ソウ シチョウ)くんの下記の論文が,ヒューマンロボットインタラクションHRIのトップカンファレンスであるHRI 2017 (12th ACM/IEEE International Conference on Human-Robot Interaction) に採択されました!本人は,難しい会議なので採択されるとは思ってなかったようですが(^^ゞ,とても喜んでいます.もちろん,山田も喜んでいます.採択率は,24%でした.研究内容は,Maruというシンプルな外見をもつロボット(ただし,動かない(^.^))がいくつかのモダリティの組み合わせで感情表出をする場合のその表出の有効性を実験的に調べたものです.

  • Sachio Song, Seiji Yamada: Expressing Emotions through Color, Sound, and Vibration with an Appearance-Constrained Social Robot, In Proceedings of the 12th International Conference on Human-Robot Interaction (HRI 2017), to appear, Vienna (Mar. 2017)
人工知能学会30周年記念式典が無事に終了 2016-11-12

今年めでたく設立30周年を迎えた人工知能学会(山田が現会長)が記念式典を11月11日に執り行いました.場所は,慶應義塾大学日吉キャンパスの藤原洋記念ホールでした.あいにくの雨にもかかわらず,参加された皆様に感謝いたします.また,懇親会も大変盛り上がりました.私(山田)自身は,午前中の「第3次AIブームを考える − 学会に期待されること −」でパネルと「会長挨拶」を担当しました.特に,パネルの方では,今のAIブームを冷静に観た印象を柔らかくしゃべったつもりですが,過激な印象を持った方もいるようです.

HAI 2016に2編の論文(+2編のポスター)が発表されました 2016-10-10

シンガポールで開催されたヒューマンエージェントインタラクションHAIに関する国際会議 HAI2016 (the 4th annual International Conference on Human-Agent Interaction) において,下記の2本の口頭発表と2本のポスター発表がありました.口頭発表1.は,寺田和憲先生@岐阜大との共同研究で人間とエージェントのリーダーフォロワー関係の成立要因についての研究であり,もう1つの口頭発表2.はポスドクの松井哲也さんとの研究で,オンラインショップの商品推薦エージェントによってユーザの信頼を向上させる研究です.続くポスター発表3.は,総研大D1の宋くんのモダリティの組み合わせによるロボットの感情表出の研究で,ポスター発表4.は,小林先生@信州大との共同研究で頷くフィギュアの研究です.最近,HAIカンファレンスも採択率が40%を切る勢いで徐々にトップカンファレンスに近づいています.

  1. Kazunori Terada, Seiji Yamada, Kazuyuki Takahashi: A Leader-Follower Relation between a Human and an Agent, In Proceedings of the 4th International Conference on Human-Agent Interaction (HAI 2016), pp.277-280, Singapore (Oct. 2016)
  2. Tatsuya Matsui, Seiji Yamada: Building Trust in PRVAs by User Inner State Transition through Agent State Transition, In Proceedings of the 4th International Conference on Human-Agent Interaction (HAI 2016), pp.111-114, Singapore (Oct. 2016)
  3. Sachio Song, Seiji Yamada: Investigation on Effects of Color, Sound, and Vibration on Human’s Emotional Perception, In Proceedings of the 4th International Conference on Human-Agent Interaction (HAI 2016), Poster, pp.225-227, Singapore (Oct. 2016)
  4. Yoshihisa Ishihara, Kazuki Kobayashi, Seiji Yamada: Behavioral Expression Design onto Manufactured Figures, In Proceedings of the 4th International Conference on Human-Agent Interaction (HAI 2016), Poster, pp.243-244, Singapore (Oct. 2016)
PRVAの2本目の論文が採録 2016-2-20

2015年の春に東工大知能システム科学専攻を修了したkuroda黒田拓也君 (現 DNP) の修論研究が人工知能学会論文誌に採録されました.PRVA(商品推薦仮想エージェント)関連の2本目の論文であり,うれしいです.寺田和憲准教授(岐阜大学)との共同研究であり,CID科研新学術のプロジェクトの成果でもあります.

  • 黒田 拓也,山田 誠二,寺田 和憲:オンラインショッピングにおける商品推薦エージェントの外見と振る舞いの関係が購買意欲に与える影響,人工知能学会論文誌, Vol.31, No.2, G-F78_1-11 (Feb. 2016)